徹底して床材にこだわる
常に人が触れる場所だから・・・
厳選された床材を使用
くらら工房の標準床材は、
赤松無垢材、平均含水率5%、厚さ30mm
無垢の床材の良さは、なんといっても天然木ならではのあたたかみや、優れた調湿性による足ざわりの良さです。
冬場は素足でも冷たいと感じる事は少なく、夏場は裸足で歩いてもベタつきません。
また、素材が柔らかく優しいため、体への負担も少なくなります。
しかし、天然無垢材なら何を使っても安心・・・ではありません。
無垢材の特性を理解せずに使用してしまうと、『こんなはずではなかった・・・』と残念なことになってしまいます。
くらら工房では長く快適にお住まいいただくため、厳選した床材を使用しています。
床材の含水率に徹底的にこだわる
木材は伐採後から乾燥していきます。そして乾燥するにつれて収縮や変形を起こします。
乾燥が不十分な床材を使用してしまうと、床材として施工された後も乾燥し、収縮・変形を続けます。
その結果として、床の「くるい」や「反り」といった不具合となり、ストレスとなります。
くらら工房では乾燥した床材を厳選し、その基準を平均含水率5%としています。10年、20年後も快適にお住まいただくためのこだわりです。
含水率とは
含水率(がんすいりつ)とは木材が含む水分量を数値化し、一定の基準として品質の目安とするものです。
例として、含水率100%の木材とは木材重量が100gなら水分重量も100gと同じ割合になる材料(総重量200g)です。
同じように木材を100gとした場合、
含水率50%なら水分が50g(総重量150g)、
含水率20%で水分が20g(総重量120g)、
含水率5%は水分が5g(総重量105g)になります。
同じ体積なら、含水率が低いほど木材は軽くなります。
乾燥が不十分な材料を使うと・・・
乾燥が不十分な材料を使用した場合、年月の経過とともに不具合が発生する可能性があります。
①「建付け不良」 サッシや建具を止めている木材が収縮・変形し、建具などの枠材に影響します。結果、戸が開かなくなったり、閉めにくくなったりします。
②「床の凸凹」 床が収縮・変形を起こし床に凸凹が発生。つまづきやすくなって危険です。
③「床鳴り」 収縮・変形を起こした床の上を歩くたびに、変形した床が動き床鳴りやきしみが発生します。
④「床や壁からすきま風」 木材の収縮・変形により隙間ができます。冬場はその隙間に冷たい空気が入り込み、部屋が温まりません。
なぜ、床材の含水率5%にこだわるのか
木材を乾燥させていくと収縮や変形が起こりますが、しばらく放置すると収縮や変形が極端に少なくなります。
周囲の大気の湿度と、木材の水分量が均衡した状態となり、これ以上木材は乾燥しなくなるため、収縮・変形が少なくなります。
この状態の水分量を平衡(へいこう)含水率といい、屋外での平衡含水率は15%~20%ですので、木材の含水率も15%~20%なら施工後に木材が収縮・変形する心配が少なくなります。
屋外での平衡含水率は15%~20%、では屋内はどうでしょうか?
冷暖房器具や断熱性能が発達した現代では室内の湿度は昔より低くなりました。特に冬場の湿度低下は顕著です。
室内では含水率が5%~10%まで下らないと、木材の収縮・変形が落着きません。
実際に3つのモデルハウスで、床材の含水率を調べてみると、おおそよ5%前後になりました。
仮に床材の含水率が15%~20%だった場合、さらに乾燥し、収縮・変形する可能性が高くなります。
長く、快適に過ごすためには、平均含水率5%の床材が必須なのです。
床材の厚みに徹底的にこだわる
くらら工房では床材の厚みにもこだわります。
『床材の厚みは30mmがくらら工房の標準仕様』です。
なぜ、厚み30mmにこだわるのか
平均含水率5%まで乾燥させた床材でも、気温・湿度の変化にさらされば、無垢材の宿命として収縮・変形から逃れられません。
厚み15mmや18mmといった薄い床材になれば収縮・変形の影響が大きくなり、その影響が足裏感覚として伝わります。
その感覚は不具合とはいかないまでも、違和感となります。
30mmの厚みがあれば収縮・変形の影響は小さくなります。
床材の厚みが30mmあれば
床材をビスでしっかり固定できるので収縮・変形の影響がより小さくなります。
薄い床材は割れてしまうためビスでは固定できません。
『乾燥の影響が少なく、しっかり固定ができる。』
くらら工房が30mmの厚さにこだわる理由です。
無垢材の経年変化の味わいをお楽しみください
赤松無垢の床材は月日の経過とともに飴色に変化し、色つやが良くなります。
「経年劣化」ではなく「経年変化」
無垢材の経年変化の味わいをお楽しみください。
赤松無垢の床材はリフォームでもご使用できます。
くらら工房の3つのモデルハウスでは、実際に赤松床材の温かみや足ざわりをご体感いただけます。
写真ではわかりにくい、約16年経過した赤松の色つやをぜひ、その目でご確認ください。