令和2年12月15日 不動産情報

土地選び「規制と条件編」その6  容積率って何?

Q.容積率って何?

A.「容積率」とは、敷地の広さに対する延べ床面積の割合のことです。百分率(%)で表されます。 たとえば、敷地が100㎡で容積率が80%なら、100㎡×80%=80㎡となり、建物全体の延べ床面積が80㎡までに抑えられます。

チェックポイント

  • 建ぺい率もクリアして、容積率もクリアしないといけない?!たとえば、敷地が100㎡で「建ぺい率」が50%だとしたら、「その5」で もお話したように、建物は敷地全体の50%、つまり50㎡まで敷地を覆ってよいことになりますね。でも、実際に家を建てる時は、必ずしも建物が1階建てと は限りませんね。二階建ての住宅を建てることも十分考えられます(部屋数を増やして快適にするために)。こんな時、1階と2階の床面積を、それぞれ50 ㎡にしても良いのでしょうか?
  • 実は、こんな時のために、その土地ごとに建ぺい率と容積率が具体的に定められています(その3の用途地域の表を参照)。 仮に100㎡の敷地があって、建ぺい率50%で容積率80%だとしたら、容積率は100㎡×80%=80㎡となります。この場合、二階建ての建物なら、各 階の床面積の合計を80㎡までに抑えなければなりませんから、1階、2階とも40㎡にしたり、2階を30㎡として1階を50㎡にしなければならない場合も あるとお考えください。
  • なんだかややこしいですが、「建ぺい率」と「容積率」によって、建てられる建物全体のボリュームが決まってくると覚えておきましょう。

ご注意!

  • 敷地が接する道路の幅や形状によって、「建ぺい率」「容積率」そのものが割増しされたりカットされることもあります。
  • 「なぜだろう、よくわからない…」という場合は、お電話などでお気軽にご相談ください(相談電話:048-775-9211)。

一口メモ:「建ぺい率と容積率の落とし穴」

「4LDKの間取りは無理!」ってどういうこと?要注意!あなたも建ぺい率と容積率のワナにはまる?!

一般的に、注文建築で家を建てる場合、「間取りは4LDKにしたい!」「できれば子供にそれぞれ子供部屋を!」と、部屋数や間取りついて、ご夫婦で夢一杯に話し合うこともあるでしょう。

そんな時、やはり注意していただきたいのは、「購入した土地に、その希望した間取りの家が建つか?」ということです。

具体的には、埼玉県上尾市に用途地域が「第1種低層住宅専用地域」で、敷地が約100㎡(約30坪)、肝心の建ぺい率が50%、容積率が80%の売地があったとしましょう。

この場合、まず、敷地約100㎡(約30坪)中、建物が敷地を覆っていいのは約50㎡2(約15坪)、さらに容積率は80%ですから、1階と2階の延べ床面積を合わせて、約80㎡(約24坪)の建物を建てることが可能になりますね(細かい規制は別にして)。

あれれ???…約80㎡(約24坪)で、「希望する4LDKも楽々可能!」となるでしょうか?正直、厳しくなると考えられませんか?

そうならないためには、闇雲に土地を探すのではなく、まずは「どんな暮らしどんな間取りにしたいか?」を考え、理想とする家造りから逆算して土地を探してみてはいかがでしょうか?

くれぐれも、「土地にお金をかけ過ぎて、建物にお金がかけられない!大変!」ということのないようにしましょうね。

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