防犯に配慮した家づくり
単調になりがちな毎日の暮らしもちょっとした変化で彩が与えられ、気持ちが明るくなったり住み心地がさらに良くなったりします。
大掛かりな工事は今は出来ないけど、DIYやちょっと物を買い足して気分転換を…とお考えの方へ、暮らしのヒントを紹介していきます。
防犯に配慮した外構計画
泥棒が侵入する手口の6、7割はガラス破りといわれています。
窓ガラス全体を割るのではなく、クレセント付近のガラスを割ってクレセントを外から外し、サッシを開けて入ってくる手口です。
割りにくい防犯ガラスを採用したり、サブロック付きのサッシを採用する方法も有効ですが、まずは、泥棒が仕事をしにくい周囲の環境を造ることで改善される防犯対策を考えてみましょう。
えっ、まわりから見られているぞ!
玄関・勝手口などが道路や隣家から死角にならないようにします。
死角となる場所には、大きな木を植えたり、物置などを置いたりすることを避け、樹木が茂り過ぎないようこまめに剪定をします。道路に面した部分は、生垣やフェンスなど、見通しのきく素材やデザインにして死角を少なくするとよいでしょう。植栽の高さも低めに抑えます。植木や花壇の手入れも怠りなく。
管理が行き届いた印象を与えると泥棒は敬遠します。高くて見通しがきかないブロック塀も避けましょう。塀の影は泥棒にとって格好の場所。塀が足場になって2階の窓から侵入するケースもあります。
うっ、痛い。登れない!
隣家や道路との境界に生垣などの植栽を植えてみましょう。植物では登ることができず、無理に通ると「ガサガサ」「ボキボキ」と音がします。ヒイラギなどの枝が詰まっていて、葉がチクチクしたものなら、さらに効果があるでしょう。
ぎゃっ、足音が響く!
勝手口や裏庭へつながる通路など、死角になりがちなところには、玉砂利※などを敷くとよいでしょう。どんなに忍び足で歩こうとしても「ザクザク」と大きな音がするようにします。 京都の二条城などには歩くと音がする「鴬張り(うぐいすばり)」の廊下がありますが、これと同じ発想です。
※防犯ジャリ
ガラスリサイクル石の特徴である足で踏むとジャリジャリ音がすることを利用した防犯砂利は敷き詰めるだけで“のぞき”や“侵入者”から守る、お手入れ不要の防犯グッズです。
多気孔の石なので保湿性を活かして地面の保温、鉢底石(根腐れ対策)としても使えます。雑草対策、水の浄化、土壌改善、消臭効果も期待できるので、ガーデニングでも活躍してくれる一石二鳥の商品です。夜間でも目立ちやすいベージュ色の明るい色目です。
うわっ、明るい!
夜間の防犯に効果を発揮するのが外回りに設置した照明です。
センサーライトで侵入者を感知して照らしたり、上向きの光のアッパーライトで泥棒の影を大きく映し出す方法も効果があります。